ショールームには、商品を比較できるメリットがあります。
例えば、住宅設備の商品カタログに、「1坪のユニットバス」と書かれていても、具体的にイメージできません。
1坪と1.25坪のユニットバスの差が、どれくらいなのかもイメージできません。
でもショールームで同時に比較すると、一発でわかります。
「これくらいの広さなら1坪で十分」かもしれないし、「1坪では狭い。1.25坪は必要」という人もいるでしょう。
ユニットバスの広さが、実際にどれくらい必要か、検討できるのが、ショールームのメリットです。
住宅の水回り設備は、かなり高額です。広さが少し増えただけで、数十万~百万円ほどの差が出ます。
さらにユニットバスの場合は、同じ坪数でも、壁の厚さによって、内部の広さがかなり異なります。
やはり「いいな」と思う商品は、価格が高いです。
また、ユニットバスには、オプションがたくさん用意されています。
モデルハウスやショールームでは、オプションをたくさん付けた状態で展示していることが多いので、どこまでが標準で、どれがオプションなのか、確認しておくことも大事です。
キッチンのショールームでは、種類が多すぎて選択に迷うほどです。
価格が高いもののほうが広く、高機能です。並べてみると、どうしても良く見えてしまいます。
標準仕様タイプは数十万円からありますが、中には200万円を超える高額なタイプもあります。
キッチンは、お皿などを収納する棚と組み合わせることが多いので、合計すると300万円を超える場合もあります。
棚は住宅設備メーカーのものにすると、キッチンとデザインが統一できます。しかしハウスメーカーや工務店でも棚を作ることが可能です。
キッチンにあまりお金をかけたくなければ、標準仕様タイプにして、棚は後で自分で買えば、安く済ませることもできます。
また、キッチンのショールームでは、 L型、I型、アイランド型などの実物が比較できるので便利です。
カタログでは、広い L型がいいなと思っていても、実際に見ると場所をとるため、I型で十分だったということもよくあります。
ついでに IHクッキングヒーター、食器洗浄乾燥機、オーブンなどのオプションも確認しておきましょう。
実はショールームでは、新商品が発売される前などに、「展示品限り」で、かなり安く買えることがあります。なんと半額に近い価格になっている場合もあります。
元々の価格が高いので、数十万円の値引きになります。これは大きいです。
展示品を導入できるかどうか、ハウスメーカーや工務店の営業担当者に相談してみましょう。
トイレは広さでだいぶイメージが変わります。もちろん広いほうが快適ですが、狭くてもかまわない人もいるかもしれません。
トイレは1坪あれば、かなり広いと感じます。でも男性用の小便器を別に付けるなら、1坪くらいはあったほうがいいかも。
最近では便器も高機能になってきているので、選択肢がだいぶ増えました。
タンクの無いスッキリしたタイプや、掃除しやすいタイプ、便座が自動的に開閉するタイプなど様々です。
もちろんウォシュレットもあります。ウォシュレットは商標名なので、一般的には温水洗浄便座というようです。
各社で様々な工夫をしているので、ショールームで特徴を説明してもらうと、選ぶ時の参考になります。
以上のように、住宅設備のどこにお金をかけるかは、住む人によって違います。
ユニットバスにお金をかけたい人がいれば、システムキッチンにお金をかけたい人もいます。またはお客様が使うことも多い、トイレを綺麗にしたい人がいるかもしれません。
予算内で収めるには、妥協できる部分はできるだけ安くし、こだわりたい部分にお金をかけることです。
そのためにも、カタログだけでなく、ショールームを活用し、実物を見ることが大切です。