そのため効率よく見学することができるので、とても便利です。
そこで今回は、ハウスメーカーを比較する時のポイントについてまとめます。
同じ日に複数のハウスメーカーの物件を見学することで、いろんな特徴が見えてきます。
例えば、断熱効果です。鉄骨造、木造、鉄筋コンクリート造では、体感温度がまったく違います。
同じ鉄骨造でも、使っている断熱材によって差があります。
断熱効果は驚くほど違うので、できれば夏の暑い時期と、冬の寒い時期の両方を体験しておくとよいでしょう。
春や秋の気候の良い時期では、わからないことがあるからです。
夏でも、午前中は少し涼しいので、午後の暑い時間帯が一番わかりやすいです。
常駐している営業マンは、部屋の温度に慣れていて気付きにくいのですが、他社の住宅を見学してきたお客様は、温度変化に敏感です。
営業マンに「木造は涼しいですよ」と言われても、お客様は蒸し暑いと感じている場合もあります。
クーラーが動いていると、もちろん快適なので、一時的に停止してもらうとよいでしょう。
(他の見学者がいない時)
また、営業マンは、自社製品の優れている面を強調し、他社の欠点を指摘するものです。
木造がメインの会社は、鉄骨造の欠点を指摘します。逆に鉄骨造がメインの会社は、木造や鉄筋コンクリート造の欠点を指摘します。
お客様の立場からみると、意見が違うので混乱します。
シロアリ対策についても意見が違います。
一般的に木造は、シロアリに弱いというイメージがあります。でも弱いからこそ、何重にも対策が行なわれているため、逆に強いのだそうです。
コンクリート造のほうが、対策が不十分なため、シロアリの被害が多いという意見もあります。コンクリート造といっても、室内は木材を使うからです。
各社の営業マンは、自社製品に関しての知識は深いのですが、他社製品のメリットについては、勉強不足な点もあります。
意外とお客様のほうが、複数の会社を見て回り、客観的に比較しているので、詳しい場合があるのです。
優秀な営業マンは、他社製品のメリットもよく理解していて、その上で自社製品の考えやメリットについて説明します。
「確かに○○社の△△は優れています。」
「でも□□の部分を変えると、もっと良くなります。」
「当社の製品では、このような方針で考え、建築しています。」
というような説明をしてくれると、思わず納得してしまいます。
他社製品の欠点だけを言う営業マンよりは、ずっと信頼できます。
新築一戸建ての完成見学会や建売住宅は、営業マンとの出会いの場でもあるのです。
もしかしたら、その営業マンが、あなたの担当になるかもしれません。
住宅の品質や会社の健全性はもちろんですが、営業マンもハウスメーカーを決定する重要な要素なのです。