一般的に240cm~245cmあれば、「天井が低い」という圧迫感は無いと言われています。
しかし天井の高さの感じ方は、人それぞれです。
天井が低いと圧迫感を感じる人がいれば、逆に低いほうが安心感があるという人もいます。
女性と男性でも、視線の高さが違うので、感じ方も違います。
また同じハウスメーカーの営業担当者や設計士でも、人によって薦める天井の高さが違います。
感覚には、これまで暮らし慣れてきた天井高も、大きく影響します。
例えば、私は天井が少し高めの家で育ちました。
低いところで255cm、高いところだと300cm以上あります。
決して豪邸ではなく、ただ天井が高いだけの古い家ですがw
だから私の感覚としては、240cmはギリギリ我慢できるか、少し低い感じがします。
せめて245cmか、できれば250cmは欲しいところです。
260cmはかなり高いので、そこまでは必要ないかも知れません。
インターネットでアンケートをとってみると、250cmが人気でした。
賃貸物件では、240cm以下、220cm以下のものも多いです。
大手ハウスメーカーによっては、選択できる天井高が限られています。
天井の高さが一つしかなかったり、240cmか260cmという極端な選択肢しかない場合もあります。
お客様にとっては、5cm刻みで選択できると、自由度が増すので、かなり嬉しいと思うのですが。
鉄骨造の住宅の場合は、坪単価を1万円上げると、天井を結構高くすることができます。
各ハウスメーカーのモデルハウスや完成見学会に参加して、実際に天井の高さと感じ方を確認するのが一番です。
天井の高さは、家を建築してしまうと、変えることができないものです。
作った後から、「しまった、低い!」と後悔しないように、十分に検討してください。
家は一生に一度の買い物になることが多いです。
特に新築住宅の場合は、これから20年、30年以上暮らしていきます。
だから時間をかけて、納得のいくまで考える価値が、十分あると思います。
ハウスメーカー側でも、いろいろ工夫はしています。
例えば天井高が240cmの場合、低く感じないように、ドアなどの建具を240cmギリギリにすることで、各部屋が天井続きとなり、広く感じるケースがあります。
または他社の標準から、ちょっとだけ標準を高く設定することで、差別化しているケースもあります。
各社のモデルハウスをまわっていると、「なんか狭く感じるな」と思うことがあります。
部屋の広さは同じなのに。
そんな時は、天井高が影響しているかもしれません。
確認してみてください。
参考までに、最近の新築マンションでは、天井の高さが250cmのところもあります。
マンションで250cmもあると、かなり開放感があり、広く感じます。
ただしマンションの場合は、リビングダイニングが高くても、
玄関や廊下、キッチン、洗面室などの水回りは、天井高が低い場合があります。
したがってマンションも、現場やモデルルームで、実際に確認することをおすすめします。