好みにもよりますが、天井高は高いほうが開放感があり、部屋の広さが広く感じます。
特に平屋だと、天井が高いほうがいいかも知れません。
ただし低いほうが安心感のある人もいるので、一概には言えません。
新築住宅の場合、天井の高さを上げると、変わるものがあります。
まず、天井を高くするコストがかかります。
大手ハウスメーカーの場合は、坪単価1万円アップくらいで考えておくとよいでしょう。
天井自体は、坪単価7千円~8千円くらいで、高くすることができます。
それ以外にも内部の設備が変わる可能性があるので、多少プラスされます。
もちろん会社によって費用は変わります。
もっと少なくて済む場合もあるでしょう。
しかし多少は価格アップになることは、間違いありません。
また、家の内部でも、天井を上げることによって変わるものがあります。
サッシ(窓枠)の高さが変わる可能性があります。
天井が高くなることで、掃きだし窓は、丈の高いサッシが入れられるようになります。
すると外の景色がより見えるようになるので、開放感が増します。
もし予算が無ければ、サッシはそのままの高さでもかまいません。
実際に天井を上げても、サッシはそのままというケースもあります。
例えば和室などでは、落ち着きを出すために、わざと窓を小さくすることがあります。
窓が小さいほうが、安心感があるからです。
次に家全体の小窓や出窓をどうするかという問題があります。
掃きだし窓とのバランスを考えて、大きくするか、そのままでもかまいません。
大きくすると、窓の鍵の位置などが影響してきます。
窓の配置も上下しないといけません。
リビングダイニングと和室がつながっている間取りでは、間のパーティション(間仕切り)をどうするか考える必要があります。
仕切りを高くすると、部屋につながりができるので、広く感じます。
これもそのままでもかまいません。
また住宅の天井高を上げても、ドアのような建具の高さは変えないことが多いです。
ドアが高すぎると、逆にバランスが悪くなるので。
本棚やキッチンの収納なども、そのままのことが多いです。
あまり高くしても、使い勝手が悪くなるからです。
「収納を増やしたい」などの明確な目的がない限りは、そのままで良いと思います。
このように新築住宅の場合、天井高を上げると、いろいろ検討することが出てきます。
それも新築住宅を作る楽しさの一つではありますが。
ご予算に合わせて、何を高くするのか、じっくり考えるとよいでしょう。