初期に提示された見積書の10~15%くらいは、安くなることがあります。
どれだけ下がるかは、もちろん会社によって違います。
また、競争相手がいる場合と、いない場合でも違いがあります。
大手ハウスメーカーでも、地元の工務店でも、家を一軒建築した場合の利益率というものがあります。
利益率は、住宅の工法、使っている材料の仕入れの仕方、人件費などでも、大きく違いが出ます。
例えば、大手ハウスメーカーの鉄骨住宅の場合、利益率は大きいと言われています。
ハウスメーカーも株式会社ですから、当然利益を出さなくてはいけません。
社員の給料や、会社の経費が必要だからです。
チラシや新聞広告、CMなどの宣伝広告費にも費用がかかります。
また、株式会社の株主にも、配当を出す必要があります。
これらのお金を捻出するためには、ある程度の利益率が必要です。
そしてその利益率は、結構多めに設定されています。
実際、ハウスメーカーが、お客様に見積もりを出すまでには、結構経費がかかっています。
営業マンの人件費や、設計士の人件費、書類作成や調査などにもお金がかかります。
もし受注できなくて、ゼロになるなら、多少は値引きしたほうが、会社にとってプラスになることもあるわけです。
だから許容範囲なら、値引きしてくれます。
どれだけ値引きしてくれるかは、社員の立場によって違います。
営業マン、その上司、支店長クラス、工務店なら社長など、それぞれ権限が違うからです。
安くならないか、何度か交渉してみてください。
意外と安くなることもあります。
【補足】
最初から値引きすることを前提に、見積書の価格を高くする会社もあるので、注意してください。
逆に良心的な会社では、適切な利益率を上乗せしていて、その利益率の範囲で、値引きしてくれます。
利益率の範囲で調整するので、品質が悪くなることはありません。
材料費で調整するのは、良い会社とは言えません。
また最初から、ギリギリの見積もり価格で提示してくれる会社もあります。
そういう会社は、信頼できますよね。