それはどんな場合か、いくつか例を挙げてみます。
(1)競争相手がいる場合
ハウスメーカーや工務店の1社だけに見積もりを取る場合と、2社以上に見積もりを取る場合では、価格が全然違うことがあります。
競争相手がいると、かなり安くなります。
最初から営業マンには、複数の会社から見積りを取ることを、伝えましょう。
営業マンが知らないと、安くなりませんから。
(2)どうしても受注したい場合
建設会社が顧客に見積書を出すまでには、コストがかかっています。
受注できないとゼロになるので、多少値引きしても、契約したい場合があります。
そんな時は、安くなる可能性があります。
(3)建築する時期
新築住宅は、建設会社が受注する時期などによっても、大幅に割り引いてくれることがあります。
例えば、決算期が近く、実績を上げたい場合は、値引きしてくれるかも知れません。
また一般的に新築住宅の建設時期には、偏りがあります。
新築住宅は、3月完成での引渡しが多く、その時期は工事が混み合っています。
なぜなら日本では、4月に新年度が始まることが多く、仕事や学校の関係で、3月までに引っ越すお客様が多いからです。
逆に他の月は、比較的空いていることが多いです。
そのような暇な時期にも、安くしてくれる可能性があります。
工場や社員を遊ばせておくよりは、少しでも受注したほうがいいからです。
(4)完成見学会に使用する
新築住宅が完成してから、顧客へ引き渡す前に、これから住宅を建築しようと考えている見込み客に、住宅を見てもらうのが、完成見学会です。
モデルハウスより、実際に建てる家のイメージが実感しやすいのがメリットです。
そのため、完成見学会に利用したり、完成後に一定の期間貸す、入居後にも一定期間次の顧客に見せる(案内する)ことを条件に、安くしてくれることがあります。
(5)ハウスメーカーの戦略
その地域に進出したいハウスメーカーが、「足がかりを掴む」ために、あえて安くしてくれることがあります。
家を1軒建てると、その近所に住む人が必ず見ます。
「素敵な家だな」、「どこで建てたんだろう?」と思うかも知れません。
また、住宅の完成見学会などでも宣伝できるため、次の受注につなげやすくなります。
だから安くしてくれます。
以上のような条件が揃った時に、新築住宅は安くなります。
他にもいろいろ考えられますので、価格の交渉は大切です。